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 Toru Yamamoto Knives

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                  9.ブッシュとエッチング bush and etching 

  ブッシュ(軸受筒)に役割はピボットピンのカシメと関係します。ブッシュを入れないでピボットピンを強くカシメすぎるとピンが膨らみ
    
ブレードが回転しなくなってしまうことがあります、それを防ぐのが一点。もう一つはブッシュをタングよりかすかに厚くすることにより
    (0.03~0.05㎜)微妙なクリアランスを作り、回転をスムーズにすることです。


   私はステンレスパイプ(SUS304)で作っています。今回のピボットピンは2㎜なので、内径2㎜×外径4㎜を使用します。ピボットピンが
    3㎜の場合は内径3㎜×外径5㎜を使っています。

    ブッシュは入れないで製作する場合もあります。絶対になければならない物でもありません。

1.パイプを長さ4~5cmにカットし切り口を整えます。
 
2.必要寸法よりやや大きめにカットします。

3.鋼材の端切れにパイプ径の穴をあけ、それに0.1mm厚の
  アルミテープを貼ります。
 
4.カットしたパイプを写真3の治具に入れ、はみ出た部分を削り
  落とします。

5.写真4の加工により、タングの厚みプラス0.1mmのブッシュになり
  ます。後は耐水ペーパーを定盤に置き磨きます。
  タング部が小さいので厚さは+0.03mmにしました。
 




                        転写シートを使ったネームエッチング


1.左上が6Vの電流を流すエッチング装置。右が転写シート。 
  共に(有)アドマから購入できます。
 
2.転写シート用のフィルムを使って、ネームの位置決めをします。

3.黄色のマスキングテープの内側に転写シートを貼ります。
 
4.シートをシッカリとこすりつけます。

5.ネーム以外の部分を覆い隠します。
  エッチング液を落とし、6Vの電流を50秒流します。
 
6.エッチング完成です。

エッチングと転写シートに関する詳しいことは(有)アドマのサイトをご覧ください。



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